ジェフ・ライマン編 “When It Changed Science Into Fiction”

 今月22日が公式発売日ではあるが、だいぶ前(夏?)から版元のサイトなどで先行発売されていた模様。
 一言で説明すれば英国版『サイエンス・イマジネーション 科学とSFの最前線、そして未来へ』(NTT出版)である。これに尽きる。作家と科学者を語らわせ、そのコラボレーション体験から生まれた小説をまとめた本なのだ。先週末マンチェスターでは刊行記念イベントが行われ、作家の朗読やトークが見られたそうである。

 参加作家15人。参加研究者も15人(9割がた博士)。参加した学者たちの専門はナノテクノロジーから無脊椎動物の生理学、素粒子物理学、ソフトウェア考古学まで様々。そのテーマはプランク長からプランクトンまで多岐にわたる。科学とSFの可能性に迫る実験的アンソロジー

 と聞いたら、そりゃ当然買うだろう。参加作家はケン・マクラウドジャスティナ・ロブスン、ギネス・ジョーンズ、ジェフ・ライマン、キット・リード、リズ・ウィリアムズ、チャズ・ブレンチリー、アダム・ロバーツ等。ニュースペースオペラ系の人が多め。イギリス外からはキット・リードが参戦か。
 ところで私は完全なる文系なのだが、仮にスーパーハードSFみたいのが入っていた場合、果たして読解できるのだろうか? 甚だ心もとない。お客様の中に理系の方はいらっしゃいませんか? 注意:日本Amazonでは北米版しか購入できないようだが、北米版は来年4月にならないと発売されない。今すぐ読みたい人はイギリス系のネット書店で買うべし。

When It Changed: Science into Fiction: An Anthology

When It Changed: Science into Fiction: An Anthology