ホラー

マーガレット・アトウッド“Lusus Naturae”

これはほんの数ページの作品なのに、モンスター性というものの旨みが凝縮されている。謎の奇病なのか、ある女性の肌は毛深くなり、目は黄色に、爪は真紅に。ついに牙まで生えてしまう。彼女の口から自身の深い孤独が語られるだけの物語と言ってしまえばそれ…

井上雅彦 編『怪物團(異形コレクション)』(光文社文庫)

ひさびさに真っ向から怪物テーマ。と見せかけて、鬼畜博覧会だった巻。牧野修・飴村行・友成純一・平山夢明・真藤順丈の5氏が続く後半部分は、ベテランと新鋭のスーパー鬼畜パレードとでもいうべきドログチャシーンの連続だ。 好みだったものをいくつか挙げ…