雑談

 ひさびさの更新。昨日はなんとなく、以前に英国幻想文学大賞の短篇部門にノミネートしていた Simon Strantzasの"Pinholes in Black Muslin"を読んだ。初出はThe Second Humdrumming Book of Horror Stories(2008)で、Readerconなどで販売されたTUNDRA: THREE CANADIAN CHILLERSというカナダ人3人による3篇のホラーが収録されたチャップブックに再録され、現在はまるごと公開されている(http://www.oozingbrain.com/blog/tundra.pdf
 地味なホラー。コミュニケーションが苦手で星に詳しく、科学コーナーを担当する書店員が知人らと一緒にキャンプに行く。しかし、翌日になると空は奇妙に暗くかげり、何人かが行方をくらましていた。そのうち謎の強風と砂嵐が彼らを襲って……という話。怪奇現象の一切に説明がなく、不明瞭さに不安がつのる。結局その「穴」はなんなの!? 映像で見るとただのバカホラーになってしまうので、映像化してはいけないと思った。タイトル通りといえばタイトル通りの話。

 ところでSebastien DoubinskyとRobert Freeman Wexlerという2作家が気になっているのだが、どっちもお高めだし日本から買うのが面倒な感じ。PS Publishingめ……。